生物由来物
31万種以上の登録があるDNAデータベースをもとに、種を同定いたします。



31万種以上の登録があるDNAデータベースをもとに、種を同定いたします。
主な分析対象:動物由来物、植物由来物、虫 など
基準となるDNAデータベースには、現在、動物4万6000種と昆虫6万7000種、植物11万3000種を含む31万種以上が登録されています。登録されたDNAと比較することにより、異物の種を同定します。
また、登録がない種であっても、目・科レベルでの同定が可能です。
※お受付可能な検体量の目安は、1cm以上の組織片となります。目安に満たなくても検査可能な場合がございますので、お気軽にご相談ください。
※試料の返却はできかねますので、あらかじめご了承ください。
※複数種の混在、ユニバーサルプライマーの不適合、加圧、加熱、発酵によるDNAの劣化に起因して、検査結果が得られない場合がございます。
※腐敗・発酵等による試料の劣化を防ぐため、冷凍便にてお送りください。
異物検体のDNAとNCBIデータベースに登録されている生物種DNAとの比較を行い、一致率が高い上位5種をご報告いたします。
過去の実績を基に、どの程度の確率で同定が可能であったかを示します。
動物 | 魚介類 | 植物 | 昆虫 |
---|---|---|---|
◎ | ◎ | ○ | ○ |
肉片 | 血液 | 葉 | 木片 | 鳥の羽 |
---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
◎:90%〜の確率で同定可能
○:70%〜80%の確率で同定可能
△:〜60%の確率で同定可能
※当社では独自の技術開発により、これまでDNAの抽出が困難とされてきた木片、鳥の羽、骨につきましても、同定の可能性が高くなりました。検体の状態がより新鮮であるほど、同定に至る可能性があります。
主な分析対象:カビ、酵母、細菌 など
食品や工業製品に発生した微生物について、日本薬局方に記載の方法によりDNA解析を行い、種の同定を行います。データベースには細菌類、カビ、酵母を合わせて4万種以上の登録があるため、主要な菌種についてはほぼカバーしています。
解析部位/細菌:16S rRNA遺伝子のV3/V4領域
解析部位/真菌:18S rRNAと5.8S rRNA間のスペーサー領域(ITS1)
使用データベース:自社データベース、DDBJ/EMBL/GenBankが提供するデータベース
※受付可能な形態は、培養済みのもので直径1mm以上のコロニーとなります。食品などに生えたカビなど、培地以外の目視可能なものでも検査可能な場合がございますので、お気軽にご相談ください。
※試料の返却はできかねますので、あらかじめご了承ください。
※他菌種の混在、ユニバーサルプライマーの不適合、PCR阻害物質の存在等のサンプル不良及びその他理由により検査結果が得られない場合がございます。
※繁殖によって他菌種が混在しないよう、試料は冷蔵便にてお送りください。
【微生物DNA同定検査のご留意点】
主な分析対象:目視可能な斑痕
科学捜査研究所と同様の手法(ロイコマラカイトグリーン法、イムノクロマトグラフィー法)を用いて、血痕の可能性が疑われる付着物がヒトの由来かどうかを検査します。
※受付可能形態は、目視可能な斑痕です。 ※臨床目的での検査は行っておりません。
※何らかの血痕である可能性は高いが、ヒト血痕とは認められなかった場合、DNA同定検査で試料の由来生物を明らかに出来る可能性がありますので、お気軽にご相談ください。
血中に存在するヘモグロビンの触媒作用によって、過酸化水素水から遊離した酸素が、無色のロイコマラカイトグリーンを酸化させて緑色のマラカイトグリーンに変える反応を利用する方法です。
血痕と疑われる斑痕が血痕であるかどうかを確認いたします。
血液中のヘモグロビンが、抗ヒトヘモグロビンマウス抗体に補足されることを利用し、血痕がヒト由来であるかを確認いたします。
【ルミノール反応について】
科捜研をはじめ信頼ある検査機関では、目に見える血痕に対してルミノール反応を確認するようなことは行いません。何故ならば「ルミノール反応」は、拭き取り処理等を行ったため目に見えなくなってしまった血痕があった場所を推察するためのものだからです。
目視で血痕が疑われるレベルに顕在化している班痕や汚れに対してルミノール反応を行うことは、正式な法科学検査(ロイコマラカイトグリーン法やイムノクロマトグラフィー法)やDNA解析を阻害し、本来の正しい結果を導けなくなるリスクを増大させてしまいます。
一般的に知名度の高い「ルミノール反応」ではありますが、前述の理由により大きな問題と誤解を含んでおりますので、自主検査としてお手元で検討される際には細心の注意を払われるとともに、事前に専門家である当社までご相談いただくことをお勧めいたします。
主な分析対象:ヒト由来の血痕
DNA解析により、試料の性別、血液遺伝子型を判定します。
※ごく稀に血清学的なABO式血液型と遺伝子型が一致しない場合がございます。
※受付可能形態は、目視可能な斑痕です。 ※臨床目的での検査は行っておりません。
※何らかの血痕である可能性は高いがヒト血痕とは認められなかった場合、DNA同定検査で試料の由来生物を明らかに出来る可能性がありますので、お気軽にご相談ください。
法科学鑑定でも使われる遺伝子領域の解析により、試料が男女いずれに由来するのか判定いたします。
それぞれの血液型を構成している遺伝子座の塩基配列には、6つの塩基置換が知られています。
その組み合わせを解析することにより、血液遺伝子型を判定いたします。
性別DNA型検査とABO式血液型DNA検査の組み合わせにより、候補者を約100分の1〜6分の1まで絞り込むことが可能です。
血液型 | A型 | B型 | AB型 | O型 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
血液遺伝子型 | AA | AO | BB | BO | AB | OO |
男性 | 4% | 16% | 1% | 9% | 5% | 15% |
女性 | 4% | 16% | 1% | 9% | 5% | 15% |